米須海岸

米須海岸

米須海岸目次

  1. 沖縄県南部の海 米須海岸で海風と沖縄の歴史を思う
  2. 米須海岸から平和を願う
  3. サーフィンを楽しむために集まるスポット「スーサイド」
  4. 最後に米須海岸の場所を紹介
  5. Tiktokで情報を見る
  6. instagramで情報を見る
  7. Googleで口コミを確認
  8. Twitterで情報を見る

沖縄県南部の海 米須海岸で海風と沖縄の歴史を思う…

沖縄県といえば、青い海、青い空。海を眺めながら、ブルーシールアイスクリームをペロリ。友人や家族と共に、海で遊びながら、オリオンビールや泡盛をぐっと飲む!夏の休日には、欠かせない沖縄の休日の過ごし方です。

しかし、最近は人口ビーチが多くなり、海の透明さや生き物が見られなくなっています。沖縄の自然環境も変化しているなと感じます。沖縄の海には二つあります!上記で紹介した人口ビーチ。地元の人ぞ知る穴場。いちゃんだビーチ。

いちゃんだとは、沖縄で「タダ」という意味と「わざわざ」という意味の方言です。こちらのビーチの場合は「無料」という意味で使われておりますね!人口ビーチが増えて、駐車場にお金がとられる

自由にバーべキューや花火もをすることもダメになっている…自由にできる海を地元の仲間同士で探したことが始まりなのでは?と教えてくれました。海を眺めるだけなのに、お金払うのか?現在の沖縄事情にどこか寂しげなおじいでした。

確かに!友達と恋愛話をする時、ドライブしたついでぶらりとよるのが海!誰のものでもなくみんな自由に眺めたいもの!いちゃんだビーチって、今どのくらい残っているのかな?北部はリゾート化が進み、車を何時間も走らせないといちゃんだビーチはないなぁ。

そこで注目したのが空港からも、那覇からも近い!それは!!米須海岸です!場所は糸満市米須(こめす)にあります。米須海岸。

駐車場は草むらの広場。自然体を感じさせてくれます。そして、草むらの中を進んでいく途中には…「ぐんばいひるがお」の姿。そして、その上を飛び回る蝶達。看板には、「ハブに注意」ハブも出るんですね。気をつけてください。そして広がるそこは、白い砂浜とごつごつした岩場。尖っているので、足場は悪い方です。磯遊び目的で行くなら、ケガの無いような服装がおススメです。

ここにも看板「海はゴミ箱か?」地元の人達の手作りかな?心に響きますね。地元の人に愛されている海のようです。

沖縄の海!そして生き物、しっかり守っていきたい。海の香り。磯の香。時々、生暖かい風が心地よい。砂浜には、ヤドカリ。きれいな貝殻やシーグラス。

そして、岩場を進むと…岩場が溜まり池(タイドプール)になっていて青や黄色の熱帯魚。なまこなど生き物がいて楽しませてくれます。これぞ!沖縄の海ですね。シュノーケリングにも最適です。

タイドプールになっているので、お子様でも安心してシュノーケリングができます。シュノーケリング目的で来ている方も多くいますよ。持ち上げられそうな岩を持ち上げるとそこには…ヒトデやカニ…ほかにも様々な生物が!

ウニもいますので、サンダルやぞうりで行く際には、気をつけてくださいね。

海風にあたりながら、磯遊びをしたり、ゆったりとゆんたくー(おしゃべり)したり、タコライスをテイクアウトして、ランチもおススメです!

夏は地元の人達がビーチパーティーで集まる光景も見られます。もちろんゴミは、持ち帰りましょうね。そして、季節は冬…海風が厳しい時期ですがその時にしか見られない光景もおススメ

潮の引き初めに現れるたくさんの黒い鳥「カワウ」です。冬でも暖かい沖縄には、たくさんの渡り鳥が訪れます。

魚を狙って、海に飛び込み魚をくわえて岩場へ魚を食べる様子や羽を休めていく姿が見られます。

自然の様子が生き生きと感じられる米須海岸には、沖縄の人でも、知らない方が多いのではないか思う自然現象それは湧き水!「すーがー」さかのぼること2000年前の貝塚時代から、利用されていたと伝わる湧き水です。

その名も「す―がー」「すーがー」とは、方言で潮という意味があり、干潮の時だけ見られる現象から、名づけられたようです。満潮の時には、海の中に埋没しているこの「す―がー」しかし、干潮になると砂浜から、どんどん水が湧き出てくるのです。

神秘的なその様子は、いつまでも見ていられます。海の湧き水だからしょっぱいのかな?「すーがー」という名前もついているし…しかし真水なんです!そして、冷たい!うして?海に湧き水?

南部には、湧き水が多く存在しています。糸満も地域によって色々な水系があり、米須地下ダムで管理されています。この「すーがー」は、糸満市の真壁集落と米須集落を隔てる断層から浸透した水が海岸で流出するようです。

集落の山々の中には、「福井水」(クーシンガー)という泉があるようです。地元の人たちはそこを「クラガー」(暗泉)と呼んでいます。あまり人が立ち寄る場所ではないこともあり、草が生い茂っていますが、「福井水」の石碑もありました。

他にも、糸満の集落「宇江城集落」、「大渡集落」などがあり、畑の周り、山の中には湧き水の場所が確認できます。その湧き水を頼りに、第二次世界大戦で哀しい地上戦の場所になり、今でも語り継がれる戦を過ごしたという話も聞きます。

また、米須地下ダムには、「命水(ぬちぐすい)」の石碑もあります。昔の人たち、そして、戦争で避難していた人たちは、山の中や海から湧き出る水を汲んで生活していたのでしょうね。水の大切さを感じるこの石碑…考えさせられます。

◆米須海岸から平和を願う

平和祈念公園

米須海岸が存在する糸満には戦争の歴史を学び、平和を願う場所が、いくつも存在します。米須海岸からも見える、平和祈念公園。毎年6月23日の慰霊の日には、沖縄戦没者追悼式が行われる場所です。

そこにある平和の礎(いしじ)には、大きな戦没者の名前が記されています。沖縄の人だけでなく、国籍問わず記され多くの方が、家族、親戚、ご先祖様に手を合わせに来るのです。

平和の広場では、米須部落に伝わる米須エイサーが披露されることもあります。エイサーは、ご先祖様の霊をあの世とこの世とつなぎ送迎するという意味が込められています。そのエイサーを米須地域の若者が勇壮に踊り、継承していく姿もまた、歴史を感じます。

米須エイサーの独特な演舞、隊列など、沖縄に来た際には必見です。(旧盆シーズンに見られますよ)どうして、糸満なのか?世界二次大戦で、住民を巻き込んだ地上戦の場となり、多くの尊い命と沖縄の文化遺産が消失しました。

そして、ここ糸満が沖縄終戦の地として知られています。今でも、海岸や山の中には豪が残され、遺骨も収集できないままの場所も多いのではないでしょうか?沖縄戦を風化させず、後世に語り継ぎ、平和を願うために平和祈念公園があります。

毎年6月23日には慰霊の日を迎え、戦争で犠牲になったご先祖様、親戚、友人に手を合わせる姿があります。平和祈念公園だけでなく、糸満には多くの記念碑があります。その記念碑をまわり沖縄戦の悲惨さと歴史を知り、平和を祈る旅もいいものかもしれませんね。

サーフィンを楽しむために集まるスポット「スーサイド」

大渡海岸

東西に長く伸びた海岸線が約二キロ続き、多くのピークが点在。それぞれのレベルに合わせて一年中波乗りを楽しめるポイントで有名です。メインポイントと呼ばれる場所は、スーサイドの波質をよく知っている地元の人達や、上級者向けのようです。

初心者の方は、メインポイントから少し離れた場所がおススメ!水深が非常に浅く、台風などでは水深が急激に掘れあがるので、大潮の満潮前後の二時間を狙ってチャレンジしてみることをお勧めします。

サーファーの間では、波質が良く、波が割れるポイントが何か所もあるので、大勢が集まりにくく、自分のペースで楽しめます。有名なスポットなだけあって、サーフィンスクールも催されています。

米須海岸と連なっているのが、大渡海岸(ジョン万ビーチ)どちらも、サーフィンスポット、シュノーケリングツアーで有名です。先ほどから、スーサイドと記していますが、米須海岸の別名です。その由来は英語で「自殺」を意味しています。

沖縄戦当時、米軍に追い詰められた人々が崖から身投げをしたという悲しい歴史が語り継がれ、その名称を付けたのも米軍のようです。

地元の人たちには、あまり知られていないこの別名で、「沖縄戦を思い出し、いい気持ちがしない」などと、スポット名の変更が囁かれた事もありましたが、沖縄戦の歴史を風化させてはいけないのではないかという理由から、今もなお残っています。

2002年からこのスーサイドでは糸満市長杯サーフィンコンテストも行われ、そこでは戦没者に哀悼の意味を示し黙とうをささげている。

サーフィンを楽しむ一方で、このような歴史があったことを踏まえ、海の自然を守り、マナーを守って、安全に過ごしてほしいという思いが主催者側にもあるようです。

沖縄の海には、たくさんの御霊が眠っていると語り継がれ、慰霊の日、旧盆には海に行かないようにと言い伝えがあります。その時だけでも、静かな海にして、ご先祖さまやたくさんの戦没者のための海にすることも大事な沖縄の伝統文化なのかもしれません。

◆最後に米須海岸の場所を紹介

比嘉酒造

那覇空港からR331を糸満方向へ55分(車)糸満までの道のりは、ほとんど直進です。糸満についてからは、サトウキビ畑、電照菊畑などの畑道と部落の中を走ります。部落内に入ると、レストランやコンビニなど少なめですので、その前に飲み物や食べ物などの購入をおススメします。

A&W糸満店 スーパーフライ、ルートビア、お試しあれ!沖縄そばのお店も色々とありますよ。「南部そば」「家庭料理の店 三姉妹」「茶杵 真壁 ちなー」など…沖縄の天ぷら「中本鮮魚店」もおススメです。

糸満は、海人の町、糸満ハーレーでも有名です。おさかなセンターでおいしくて新鮮な沖縄の魚をどうぞ!

所在地 沖縄県糸満市米須1685

周辺観光スポット

平和祈念公園、ひめゆりの塔、米須貝塚、平和の創造の森公園、琉球ガラス村、琉球漆器

比嘉酒造  泡盛まさひろギャラリー

沖縄の南部代表の海 米須海岸で、沖縄の歴史を知り、沖縄の海から自然の大切さと平和を願う旅をお楽しみください。

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