与座川

糸満市 与座川(与座ガー) | 糸満市

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与座川

こんにちは、みなさんは「沖縄県」といえばどんな事を思い浮かべますでしょうか。

 「青い海に白い砂浜」でしょうか?

想像するだけでうっとりしてしまいますよね。

「サトウキビにハイビスカス」もキレイですね。

「泡盛やオリオンビールなどのお酒」っていうパターンもありますね。

 はたまた「ダイビングやショッピングなどの観光」というイメージや「ソーキそばにラフテーなどのグルメ」という事を思い浮かべるかもしれませんね。

当然、シンプルに「沖縄といったら南国でしょう」とか「バカンスでしょう」というご意見もある事でしょう。

 と、このように沖縄県って、どこか日常では味わえない魅力のある県だと思います。

 ですので「沖縄」というキーワードを見ただけで気持ちが高揚する方も多いのではないでしょうか?(私は気持ちが高揚しすぎて3年間で2回旅行に行きましたし、実際に1ヶ月ほど沖縄で生活しちゃいました笑)

ただし、せっかくの遠出ですので、できればしっかりと事前に調べてから沖縄を楽しみたいものですよね。

旅行雑誌を広げて旅行プランを立てるのも楽しみの一つだとも思いますし。

 で、なんですけど、あなたは、「旅先で華やかな観光地巡りをするよりも、地元の方の生き方や考え方に触れられる旅がしたい」と思った事はありませんか?

 たとえば「教科書には載っていない歴史が学べるスポット」とか「地元の方に愛されているスポット」という場所に行ってみたいと思いませんか?

 私は遠出するなら華やかな観光地巡りよりも、地元の方と触れ合いたい。と思うタイプなんです。

 なので今回こちらの記事では「沖縄県を深く楽しみたい」という方に向けて、沖縄県の地元の方に愛されていて、歴史的にも貴重な沖縄本島の見どころスポットをご紹介していこうと思います。この記事を読んで頂けますと、より沖縄県が好きになれると思いますので、ぜひ最後までご覧いただきたく思います。

 という事で早速、沖縄県の地元の方に愛されていて、歴史的にも貴重な見どころスポットをご紹介させていただきますね。

 ずばり、その場所とは「与座川」です。

 「え?よざかわ?聞いたことないな。。。」という読者さんの声が聞こえてきそうなのでご説明させて頂きますね。

 まず、「与座川」とは「よざがー」と読みます。

「川」には「がー」とか「かー」という呼び方があって「湧き水」を意味する言葉だそうです。

 沖縄県には、独特の言葉の読み方や意味があるも特徴で、これも沖縄県の魅力の一つかもしれませんね笑

 と、話題を戻しますね。

与座川

 「与座川(よざがー)」とは、沖縄本島最南端に位置する糸満市にある、県内トップクラスの水量を誇る湧き水スポットなんです。

 まるで川のような水量の湧き水は、見るだけでも迫力満天なんですけど、なぜ、与座川(よざがー)がオススメなのかといいますと、沖縄県の地形的な特徴や、歴史的な背景が強くにじみ出ている場所だからなのです。

 沖縄県の地形的な特徴のひとつに「大きな川が少ない」ということがあります。

 川が少ないということは、真水が貴重であると想像できると思うんですけど、実は、沖縄県って、湧き水の宝庫でもあるんですね。

 真水が貴重な沖縄県では昔から湧き水が人々の生活を支えていたんです。

 中でも与座川(よざがー)は、県内でもトップクラスの水量を誇り、近くの村3つの水源として利用されたとされる有名でありがたい湧き水なのです。

そんな与座川(よざがー)の起源はなんと鎌倉時代後期から室町時代中期ころにまで遡ります。

お墓を作ろうとして偶然に発見された湧き水がよざがーの起源だといわれているようです。

 ちなみに、鎌倉時代後期から室町時代中期ころといえば、沖縄では古代琉球時代区分の「三山時代」と呼ばれていた時代になります。

三山時代とは1322年頃から1429年までの事であり、この時代に湧き水が見つかったんですね。

 その後の与座川(よざがー)の歴史を見てみますと、湧き水の発見から数百年経った1726年頃になると、湧き水(与座川)が整備されうようになり、幾度か整備が行われていきました。

 明治時代には、湧き水の力で水車を回して、農耕の役にも立つようになります。

 大正時代になると機関車の給水場にも利用されるなど、産業にも利用されるようになり、増々、住民に愛される水源になっていったのでした。

 与座川(よざがー)の絶頂期だったと言えるかもしれません。

 しかし、昭和になると太平洋戦争に突入し、沖縄戦が繰り広げられるようになります。

糸満市は沖縄決戦最終地という事もあり、与座地区でも多くの犠牲者がでたとされています。

 終戦後、アメリカ軍は与座川(よざがー)を「ワーラーポイント」(水揚場)として利用し、近くの住民は立ちのきを余儀なくされた。という歴史もあります。

 その後、約30年かけて行われた水源地解放運動が実り、与座川(よざがー)は沖縄市民の手に戻されることになった経緯がある湧き水スポットになります。

 そして

2000年になると、与座川(よざがー)に公園を作ることにより、多くの人々が湧き水を楽しめるようになりました。

 現在は近所の農家さんが吸水に訪れたり、週末になると親子連れで水遊びに訪れるスポットとして愛されているのが与座川(よざがー)です。

 つまり、「湧き水が出てキレイ」という魅力だけでなく、悲劇を乗り越えてきた歴史あるスポットでありながら、今でも近くの住民の方に愛されている観光名所だといえます。

 ただ一つ、欠点と言いますか、残念な点があります。

それは今の与座川(よざがー)の湧き水は飲料水には適していないという事です。

 これも時代なんでしょうかね。。。少し残念ですね。

 でも、あくまでも日常的に飲む飲料水には適していないというだけですので、手を洗ったり、野菜を洗ったり、水遊びをする分には問題ない湧き水だという事です。

 この素晴らしい与座川(よざがー)をいつまでも守り続けていきたいものですね。

与座川の見どころ

具体的な与座川(よざがー)の 見どころなんですけど、一番の魅力と言えば、それはなんといっても、今でも住民の方に愛されているスポットであるという事です。

 住宅地の中に溶け込むように整備された与座川(よざがー)の公園は、近所の方の憩いの場にもなっております。

 そして、ちいさな公園内ではありますが、その中には、観光客も地元の方も関係なく仲良くなっちゃおうよ。

 というような雰囲気が漂っており、地域密着型の観光公園になっています。

これは、私のように地元の方の生き方や考え方を学びたいと思っている人にとってはうってつけのスポットです。

 そして、与座川(よざがー)は高台にあるため、心が晴れやかになる眺望があります。

 天気の良い日は与座川(よざがー)の滝でマイナスイオンを感じながら沖縄の風を楽しむのもいいでしょうし、階段に腰をかけてゆっくりと自分と向き合ってみたり、沖縄の事に思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。

 と、遅くなりましたがここで与座川(よざがー)の公園内にある見どころポイントをご紹介したいと思います。

 見どころ①「唸る湧き水」

与座川(よざがー)の上流部には、ゴーゴーと唸りをあげながら湧き下る水の勇姿を見る事ができます。まるでダムの放流を彷彿とされる迫力を感じる事ができますので自然のエネルギーを感じたい方や今落ち込んでいるけど勇気がほしいという方にはおすすめです。

 見どころ②「足湧き水が体験できる階段ベンチ」

同じく上流部には、足湯ならぬ、足湧き水が体験できる階段ベンチがあります。

その階段ベンチで大切な人と語らうも良し、足湧き水を体験しながら、自然のエネルギーを感じるも良しの万能に憩える場所です。

 見どころ③「東屋」

屋根付きの腰掛けベンチがある場所です。

そのベンチの足元には、3つの水神様が祀られております。

 与座川(よざがー)には昔、大きな泉が3つあったそうなのですが、現在は一つになってしまったようで、そのなごりとして「湧泉」「大御泉」「古泉」という3つの祠が祀られております。

 現在でもウマチーと呼ばれる、麦と稲に関する農耕儀礼など際にはこの祠を参拝する習わしがあるそうです。ですので歴史好きな人、神社仏閣が好きな人にはおすすめな場所となっております。

 見どころ④「子どもが水浴びできるプール」

小さな子どもが水遊びできます。

子供用プールとて活用したり、水鉄砲遊びなんかが楽しそうなポイントです。

 お子様連れにおすすめです。

 見どころ⑤「インスタ映えスポット」

水源を下ると、らせん状の滝になっており、真ん中には小さな水車が立っております。

 与座川(よざがー)に訪れたら、ここで一枚は写真を撮っておきたいポイントです。

与座川周辺

 そんな与座川(よざがー)ですが、周辺にはどのようなものがあるのでしょうか。

 そちらのポイントも見てみましょう。

 先程、与座川(よざがー)は高台にあると言いましたが、さらに高台に位置する方向にゴルフ場3つほどあります。

パームヒルズコルフ場

那覇コルフ倶楽部ショートコース

南山カントリー

 がありますので、ゴルフが好きな方は沖縄の風を感じながらゴルフを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

 そして、糸満市最南端には沖縄県平和祈念資料館という博物館があります。

 沖縄のリアルな過去が学べますので、歴史好きなら一度は訪れたい場所の一つといえるでしょう。

 そして、糸満市の西側に行きますと、「美々ビーチいとまん」という観光地があります。

 こちらでは、BBQやシュノーケリングなどのマリンアクティビティが楽しめます。

ですので、「ココにさえ来れば沖縄を丸かじりできる」と言えてしまうようなスポットになっておりますので、「青い海に白い砂浜」がお好きな人にはたまらないスポットになるでしょう。

さらに、糸満市から東にある南城市にはサボテン畑があります。

このサボテン畑は「まるでメキシコのような写真が撮れる」という事でSNSで人気スポットとなっております。

 ただし、あくまでも個人の方が所有する私有地であるそうですので、「写真を撮らせて頂く」という感謝の姿勢を持ってマナーを守って撮影する必要があるでしょう。

アクセス

糸満ロータリーラウンドアバウト

 そんな与座川(よざがー)へのアクセス方法をご紹介いたしま。

 沖縄空港のある那覇から車でいく場合のルートです。

 まず、糸満市に向けて出発します。

で、その際なんですけど、国道331号線を通って糸満市へ向かうと、海を眺めながらドライブする事ができるのですが、そうするとちょっと複雑なルートになってしまいますので、県道256号線を通るのがおすすめです。

 県道256号線を通っていると、やがて信号のない交差点「糸満ロータリー」が現れます。

 円状になっていて、「初めての人はぐるぐる回っちゃう笑」でおなじみのロータリー交差点です。

 で、その糸満ロータリーを東に進みます。

 ちなみになんですけど、沖縄県には信号のない交差点(ロータリー)が3つあったそうなのですが、現在は糸満市に1つだけしか無いそうです。

 ロータリー交差点は、他の車の流れを読んで、ゆっくり走行するようにしましょうね。

で、10分ほど車を走らせると「与座交差点」が現れますので、その交差点を右折して1分ほど車を走らせると与座川(よざがー)が右手に見えてきます。

 と、ここで注意なのですが「与座交差点」は見落としやすい交差点ですので気をつけて頂きたいポイントです。

 なお、与座川(よざがー)は住宅地の中にありますが、駐車場は2箇所あります。

 いずれも3台ずつほど停められるようになっております。

マナーを守って与座川(よざがー)を満喫して頂ければ、観光する私たちも、住民の方も喜ぶのではないと思います。

 沖縄県のために沖縄を楽しもう!

 と、最後までお読み頂きましてありがとうございました。 

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